以下は、不祥事が発生する会社に共通する不祥事の発生原因としてよく指摘される事項です。1つでも該当する事項があれば改善が必要です。
〔不正を防止するための仕組み〕
☆組織体制・人事異動について
□ 業務や経理の担当者が同じで長期間異動していない
□ 営業担当者が債権回収も兼ねている
□ 担当者が頻繁に交代する仕事がある
□ 一部の担当者に業務の権限が集中している
□ 一部の担当者のみが、取引の仕組みを理解している
□ 一部の者しか扱うことができない業務の聖域がある
□ 本社のコントロールが及ばない子会社がある
□ 合併や買収の経験があり、社内派閥が解消されていない
□ 内部通報制度が確立していない
☆内部監査・管理体制・研修等について
□ 不正が発生しても即座に発覚する仕組みができていない
□ 取引先との残高確認を実施していない
□ 内部監査が形骸化している
□ 業務の報告を求めても的確な回答が返ってこない場合がある
□ 売上金を店舗や特定の部署で複数日保管する場合がある
□ 定期的な在庫や資産の棚卸を実施していない。
□ 古参の社員がおり、新しい経営者の管理が難しい場合がある
□ 社員がどれだけの借金があるか把握している
□ 社員がお金に困った場合、会社に相談する手法が確立されている
□ 不正防止・発見にかかる研修を実施していない
〔不正発覚時の体制について〕
□ 就業規則等で、不正を犯した者の解雇等の方法が明文化されていない
□ 従業員が不正調査に協力する仕組みになっていない
□ 退職金制度が不充分で、退職金制度が犯罪の抑止力となっていない